2007-01-01から1年間の記事一覧

A.J.グレマス『構造意味論―方法の探求』田島宏ほか訳,紀伊國屋書店,1988.

科学的意味論の諸条件 1.意味論の状況 言語学は厳密に形式化された学問であり、1950年代のフランスにおいて特権的な地位が与えられた。しかしその結果、 言語学の「陳腐化」。言語学の用語や方法の歪曲が起こる。 メルロ=ポンティ、レヴィ=ストロースetc…

無題

昼、近所にてスーツケースを購入。 昼下がり、友人から借りていた「エヴァンゲリオン劇場版(1997!?)」を観る。 これはコメント難しいなぁ。面白いし、考えさせられることはたくさんあるんだけれど…テレビ版を観たときの衝撃はもはやなかった。単にオトナに…

言葉と在るものの声作者: 前田英樹出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/04メディア: 単行本 クリック: 11回この商品を含むブログ (8件) を見るまだ読み始めたところのなので、印象だけ。 冒頭はベルクソンの『物質と記憶』の記述の変奏というかカバーという…

無題

思いのほか発表原稿の制作に手間取り、長く停滞してました。とくになにも進んでおりません。 現時点でこれだけしかかけないのは、実力がこれだけしかない証。切り替えていきます。で、この先の予定めも。 ■Hume研究。観念と印象の分節化がもたらす意義につい…

かつてフーコーは、19世紀の権力が、当代に著しい発展を遂げた生物学(細胞生物学)をはじめとした、あらゆる科学を利用することによって、知の編成、近代的主体の成立、すなわち、被監視者としての主体の生産を行っていたことを分析した。 フーコーが規律訓…

「スピノザと私たち」、『スピノザ―実践の哲学』所収、鈴木雅大訳、2002年、平凡社。■スピノザにおける内在平面スピノザの第三、第四、第五の原理 =「すべての身体や物体にとってただひとつの自然、無限に多様に変化しつつ自身もひとつの個体であるような自…

フッサール『厳密な学としての哲学』

厳密な学としての哲学とは? 「そもそものはじまりから哲学は、厳密な学、それも最高の理論的欲求を満足させ、かつ倫理的−宗教的な方面に関しては、純粋な理性的規範によって規制された生活を可能にする学であることを要求してきた。」 「しかし哲学は、その…